ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

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『バビロンの架空園』

植物に纏わるエッセイを集めたアンソロジー。

まずは 「フローラ逍遥」 と題された25の花に寄せる心の散歩だ。

プリニウスの『博物誌』からの引用も多く面白い。
まず自分で読むことはないであろう本だから、お得感もある。

琥珀については「ポプラや鳥の涙がメタモルフォーシス(変身)したもの」なんて素敵!
鉱石みたいで、植物で、化石。
虫入り琥珀はタイムカプセルみたいだし、古代ギリシャでは「太陽の石」だった。
改めて琥珀の魅力を再認識。

書名にもなっている 「バビロンの架空園」 は古代バビロニアの屋上庭園だ。
絶世の美女、セミラミス女王の伝説と相まって甘い香りが漂ってきそうな気がする。
乾燥した大地にそびえる巨大庭園は噴水が水をたたえ、鳥が舞い、色とりどりの花が咲く……。

そんな想像を巡らせていると、お次は 『とりかへばや物語』とマルキ・ド・サド の世界に突入する。
編纂者さん分かってるゥ!
そこにシビれる!あこがれるゥ!

しっかり澁澤ワールドに浸かって読了できた。
やっぱり、こうじゃないとね!






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