ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

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『アメリカ銃の謎』 (創元推理文庫 新訳版)

容疑者、二万人以上。

なんて書くと、なんだか映画の煽りみたい。
CMでガシャガシャガシャみたいな音と共に、ちょっと渋い声で聞こえてきそう。
でも、当然二万人以上なんてあるはずないわけで。
だって「登場人物・全員容疑者」とかいうキャッチコピーには「当たり前だろ」とツッコミたくなる。
いきなり知らないオジサンが出て来て「仕方がなかったんだ!」とか喚き始めたら推理モノが根底からひっくり返る。

閑話休題。

今回はロデオ一座の公演中、目撃者二万人のなかでの射殺事件である。
当事者としては「全員容疑者」なのだから、一人として外に出すわけにはいかない。
クイーン警視以下腹心の部下、所轄警察の皆さんには特別手当を差し上げて欲しい。

読書中の感覚としては、パズルのピースを拾ってはパチパチ合わせていく感じ。
このピースは「あの作品」のモチーフね~、なんて思ったりして。

パチリ、パチリ、ピースをはめていくのが楽しいけれど、全体がぼーっとして分からない。
そこでエラリー君が見方を教えてくれる。

「ここにピントを合わせるんだよ。いいかい。ほら……」

あっ!そっか、そういう事か!

ラストはディクスン・カーの「フェル博士」を思わせるようでじんわり。
西部の味付けは、ちょっと塩辛い。







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