ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

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不思議、召しませ。 ~サン・ジョルディの日2018

今年の サン・ジョルディの日 は、少し(S)不思議(F)な物語を。

藤子・F・不二雄 『SF異色短編集』&『少年SF短編集』


FFF-sf



少し不思議って、どのくらい不思議なんでしょう。
それはきっと転生して勇者になってチート化するとか、人外の美少女が降ってきてモテまくるとか、そういうことじゃなくて。

たぶん、ちょっとした生活の隙間に忍び込んでくるもの。

例えば、ポストにこんなハガキが届いていませんでしたか?
PCやスマホのメールボックスの中で迷惑メールフォルダに入っているかもしれません。

パラレル同窓会のおしらせ

・日時---その時
・場所---その所
万事御繰り合わせの上ぜひとも御出席下さるよう願い上げます。

幹事



いかかでした?
ありそうもない?
絶対に?

私は結構、信じてるんです。
「その時」が来るのをわくわくしながら待っているのです。

“自分”が一堂に集う 「パラレル同窓会」 を!

もしも、あの学校へ行っていなかったら。
もしも、あの時違うクラスだったら。
私は違う人生を歩み、違う友人と過ごしていたでしょう。

もしも、ブログを書いていなかったら。
私は同好の士と出会う事もなく、狭い世界で漠然と本を読み続けていたかもしれません。

それから、これはもう笑ってしまう話しなのですけれど……。
「会員制のクラブでアルバイトしませんか」と上等なツイードのスーツを着た紳士に声を掛けられた時に断っていなかったら。
果たして今頃どんな人生を歩んでいたのか……!
いやぁ、びっくり。

たったこれだけでも「大勢の私」が存在するのですから、「違う自分」に会ってみたいなぁと思うのです。
そうそう、「人生の取り替え」も交渉が成立すれば可能な様子。

さあ、どうします?
今から心構えをしておいてもいいかもしれませんよ。


なんといっても、藤子・F・不二雄先生は未来予知の天才。

不思議なカメラを売り歩くヨドバ氏 のシリーズのなかには、今は普通に使われている物がいくつもあります。
それから、現在の社会問題をえぐるような 「定年退食」「間引き」

吸血鬼に支配された世界を裏側から描 く「流血鬼」
主人公の生まれ変わりを自称する 「影男」

理屈が分かるとゾクッとする 「ヒョンヒョロ」
「旅人還る」 の見開きベタ塗りの効果は必見必読。
ラストのコマの次を想像すると怖い 「カンビュセスの籤」

まさに少し不思議な 「山寺グラフィティ」 は大好きな一遍。


さあ、美味しい料理が並んでおります。
心の準備ができましたなら……不思議、召しませ。


『SF異色短編集』
 

 


『少年SF短編集』
 



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