ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

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『人形館の殺人 <新装改訂版>』

これ、いいんだろうか……。
上記が読了直後の感想だった。

いや、でも、これは……味わい深い!!
読み返すとあちこちに散りばめられたメタファーや思わせぶりな表現。
それが「ここも」「あっ!ここも」と、宝探しのごとくザックザックと発見できるのだ。

読書中に感じていた「違和感」。
これこそが鍵なのだ。

だがしかし!
それで良いのだ。そのまま読んじゃえばいいの。
作者の手のひらの上で踊らされていればいいの。
それこそ至福。


「思い出せ、お前の罪を。」

犯人から送られる執拗なメッセージと断罪。

記憶、という揺さぶりが作品全体をウェット感で包み雰囲気を盛り上げる。
これがまた「味わい」になっている。

カー作品を連想させる不気味さ。
確かに「本格ミステリ」だ。

再読の方が面白い……かも。
だって、また一段あるんだなぁ……。






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| 綾辻行人 | 15:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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