ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

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『火刑法廷』

デスパード家の当主が寝室で急死した。
そこで目撃されたのは、古風な衣装を身に纏った女性。
しかし、その女性は壁を通り抜けて消えてしまう……。

主人公には、もうひとつ気がかりがあった。
かつて火刑に処された毒殺魔、ブランヴィリエ侯爵夫人。
スティーヴンズの妻はその毒殺魔にそっくりだったのだ。
結婚前のマリー・ドブレーという名も、猫のブレスレットも同じ。
そして現在アメリカで暮らす夫婦が出会った土地が、フランス……。

心を乱されるスティーヴンズの心情が、読者にもじわじわと伝わってくる。
すえた臭い、湿った土の臭いまで感じるような……。

「法廷」 のタイトルに相応しく 「起訴」「証拠」「弁論「説示」「評決」 の5章からなる本作。

「説示」で落ち着くかと思いきや……!
過去からくる怖さ。
未来へ続く怖さ。

怪奇かミステリか、その両方か。
最後の最後まで気が抜けない。
怖っ!!






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