ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

2017年04月 | ARCHIVE-SELECT | 2017年06月

| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

『べにはこべ』

1792年9月、フランスでは「あるもの」がブームになっていた。
ギロチンである。
誰の首でもいい。王党派であれば誰でもいい。
抑圧されていた市民は「自由」「平等」「友愛」を叫びながら、誰かの首が落ちる様を何よりの楽しみにしていた。

そんな時に現れたのがべにはこべ
「貴族」というだけでギロチン台に送られそうになっている人々をイギリスに逃がしている義賊団だ。
神出鬼没、大胆不敵。
後に残されるのは「紅はこべ」の花を模した、赤い星の紋章だけ。

ヒロインのマーガリートは、かつてフランスで人気のあった女優にして才女。
イギリス人のパーシィと結婚してからも社交界で引きも切らない人気者。
平民に生まれ、兄と共に助け合い、唯一持てるものは「知識」と「教養」だと登りつめたスーパーレディだ。

しかし、である。
この才媛が、なんだか「おバカ」に見えてしまうのである。
「あの人が好きな私が好き!」状態に思えてしまうからだ。
うーん……、ロマンス色が強すぎるんだろうなぁ。

実のところ 『十角館の殺人』(綾辻行人) を読んでいる時から違和感があった。
「何故、ここにオルツィが」、と。
そして、今やっと『隅の老人』の方か!!と気が付いた。

てっきり「オルツィ=べにはこべ」だと思っていたので、私までこの義賊団にまんまと一杯食わされた気分になってしまった。
マーガリートさん、浅薄な知識で「おバカ」呼ばわりしてゴメンナサイ。





| 海外 | 02:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT | NEXT