ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

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36色の"Secret Garden"を ~サン・ジョルディの日 2016

来週4月23日は サン・ジョルディの日

ユネスコにも登録されている 「世界本の日」 です。
大切な人、身近な人と本を贈りあう特別な日。
勿論、自分へのプレゼントもOK!

私からは毎年とっておきの一冊をご紹介したいと思います。


今年のプレゼントは コロリアージュ

Johanna Basford 『Secret Garden』

secret-garden



数年前から流行していた「大人の塗り絵」が、またブームになっています。
その火付け役となったのがこの本です。

日本版と海外版では、表紙も紙質も違いますのでご注意を。
私はあえてペーパー・バックを選びました。
黒い線に金の箔押しがシックでおしゃれ。
下地がクリーム色の紙は「ふわっ」としていて、余白があまり浮かない気がします。

ただ、印刷された国によっては線の部分のつぶれもあるようです。
私の本はオランダ製ですが、あまり気になりませんでした。


本書のタイトルでもあるバーネット作『秘密の花園』は、子供の頃から大好きな本です。
何回読んだか分からないくらい。

では、ここで少し物語をご紹介をしておきましょう。

舞台はインドがイギリスの植民地だった頃。
インドで生まれたメアリーは、両親からの愛を受けられず、ばあやの元でわがまま放題に育ちました。
彼女が10歳になった時コレラが蔓延。
孤児になったメアリーが引き取られたのは、イギリスのヨークシャーに住む親戚の家。
お屋敷の主、クレイブン氏は体が弱く、また10年前に亡くなった妻を想い続ける陰鬱な毎日を送っています。
一方、メアリーは沢山の部屋と沢山の果樹園や花園を冒険しながら、子供らしい明るい少女に変わっていきました。
緑いっぱいの果樹園で、メアリーは一羽のコマドリと仲良しになります。
ある日、コマドリが地面をつついていたかと思うと、そこには鍵が。
そして、サァッと風が吹いたかと思うと、壁を覆っていたツタの影から、まるで招いているように扉が現れたのでした。

それが、このお屋敷の「ひみつの花園」。
開けてはいけない扉を開けて、メアリー、ディコン、コリンによる花園作りが始まったのです。



ただし、このコロリアージュが物語に則しているかというと、そうでもありません。
虫の標本箱の様なページがあったり、植木鉢の上が空白で「あなたが想像するトピアリーを描いてみましょう」なんてページがあったり……。

まぁ、「どうしようかな」と思案するのも楽しみどころ。
動物のお世話係のディコンとメアリーが庭を美しく変えるように、工夫してみるのも一興かと思います。



さて、こちらが私だけの「秘密の花園」の入り口。


my-garden


画材には疎いので、私が使った物をご紹介します。

36色のトンボ色鉛筆は柔らかく色を混ぜることが出来てお気に入り。
あると便利なのは、細かい部分も消せるノック式で細身の消しゴム。
鉛筆削りは100円ショップで買ったものを使っていますが、小さいので削りくずがすぐいっぱいになってしまうのが難点。
何でも大丈夫だと思いますが、電動式だけはお勧めしません。

塗りながら使いやすい道具を探してみるのも楽しいかもしれません。
コマドリが教えてくれた鍵と扉のように。


  



日本のバージョンはこちらです。
下地の紙は白。





昨年ご紹介した、フィリパ・ピアス作 『トムは真夜中の庭で』 もタイトルのとおり、四季折々の素敵な庭園が想像力をかきたてます。
こちらも、ある意味「秘密の花園」。


36色の色鉛筆で作る私だけの花園。
その完成がいつになるかは分かりません。
ですが、物語に思いを馳せながら、お屋敷に閉じこもるクレイブン氏を、あっと言わせるような、明るい場所を創造して楽しいんでゆきたいと思います。



物語の世界を楽しみたい方には、こちらをプレゼント!
ムーアのなかで、夢見るような緑に包まれたお屋敷の暮らしを、どうぞ楽しんで下さいね。




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