ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

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『海のオーロラ』

「生まれかわって またあうのよ
 わたしを わすれないで
 愛を わすれないで」



転生モノのマンガといって、思い浮かべるのはなんだろうか。
『ぼくの地球をまもって』『火の鳥』『犬夜叉』……。

『海のオーロラ』では男女の恋愛が軸になって「エジプト編」「ヤマタイ国編」「ドイツ編」「未来編」が描かれる。
主人公は女性のルツ。
お相手の男性はレイ。

なかなか結ばれることができない二人は何度でも生まれ変わっては
「レイ……!!」
「ルツ……!!」
というのを繰り返している。

ハッキリ言ってしまえばそれが全てである。
なんという妄執。

一方的ならストーカーだが、いつの時代も両想いなのでハッピーだ。
年齢も丁度良く生まれ変わってくるからハッピーだ。

お相手がいて、信じあってて、一方が先に死んでも愛してて、もうこれ以上ないくらいハッピーじゃん。
中身が選べるハッピーセットくらいハッピーじゃん。
壮大な時間軸の割にはチマチマしているなぁと思ってしまう。

残念なのは、やっとこさ二人で生きていける、邪魔者ナッシング状態の未来編の描かれ方だ。
どんな恋でも数年で醒める。
結婚はした後が大変なんである。
それでもまだ
「レイ……!!」
「ルツ……!!」
というのをやっていけるものなのだろうか。
そこまで成就してこその「愛」ではないのだろうか。

「恋愛の話だからね」「ロマンがないね」と言われてしまえばそれまでなのだがなんとも……。
完結しているようでしていない、肩透かしをくらった感のある作品であった。

好きなキャラクターは「エジプト編」で登場するライラさま。
清廉で高潔な性格とお顔だちも似ているので、案外こっそり『ガラスの仮面』の姫川亜弓さんに生まれ変わってたりして、ね。








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