ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

2013年07月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年09月

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『女づくり』

市川春猿丈による背筋がシャキリと伸びるようなエッセイ。
熱いです。
そこまでするかッ!
あたいたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!

……そんなことをのたまってしまう私には千年経っても到達できないような気がしました。

さて、味噌汁で顔を洗って出直し まして。

まずは前半に書いてあるお作法をお勉強です。
花火大会に浴衣で行く予定があったので丁度いいし。

結果はまぁ着慣れないもの着てぐったり疲れたので赤点もいいところですが、「ここを気を付けよう」「あ、これじゃだめだめっ」と、自分なりには気を付けられたかなぁと思います。

気を付けるポイントが分かっただけでも凄いこと。
されど言うは易し行うは難し。
でもでも千里の道も一歩から、なのです。

読みながら「着物って半襟が面倒なのよね~」と思っていたら、しっかり対策が書いてありました。
ごめんなさい、ごめんなさいっ。(なぜか謝りたくなる)


そんな風にレッスンは続き、内面へ。

ここは流石、女形。
「いい女」とはなんぞや、ということを男性面女性両方から考えていらっしゃる。
その観察眼の鋭く深いこと!

ただ雑誌を読むだけでも目に留まった広告などを「どこに惹かれたのか」と観察したり。
「己を知ること」として自分観察。
チャームポイントとウィークポイントを押さえてメイクを工夫したり。

そうなのよね、雑誌に書いてあるメイク方法だと皆同じ顔になっちゃう。
分かっているのについついそれをお手本のようにマネしちゃう。
よくある「○○顔になろう!」なんて特集は最たるもの。
それって、せっかくもってる自分だけのチャームポイントを放棄したも同然なのかも。

またしても背筋シャッキリです。


歌舞伎ファンには裏話も嬉しいところ。
どうやって男が「女」を演じるのか。
それはもう舞台以前の、舞台袖の、その更に奥の奥から始まっているのですね。
はー、すごい。


スラスラ読めてしまうのに、ぐぐっと深い一冊でありました。

あぁ歌舞伎が観たい!!




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