ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

2013年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年07月

| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

『下りの船』

読んでいる間、ずっと土を食んでいるような気がしていた。
時に土はカラカラに乾いた砂となり、口内の水分を奪う。
時に土はドロドロと水を含み、咽喉に詰まる。
時には、血が混じって鉄の味がするようだった。

SFという形態をとってはいるが、地球のどこかが舞台でも成立する物語だ。
詰まる所「人間」の物語なのだ。

下る船のように流れて、流されて。
行きつく先に待っていたのは、やはり「土の味」だった。




| SF | 14:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT | NEXT