ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

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『バッファロー5人娘』

あたし達は みんな ひとりだ

星だって となり同士に見えても
ホントはすごくすごく遠いの



才能ある作家がパッションのみで描くとこうなるのか、というのが最初に思ったこと。

未完ではあるが、完結しているようにも思う。
いや、これ以上描かなくて正解だったというか、その方が良いようにも思う。

謎のポジティブ娘キャンディ
愛のないセックスに疲れ果てたスージー
誰からも欲しがられるが、誰からも愛されないダリア
全てに不器用でやけっぱちに生きるルビー
売られてきたばかりの小さなココ

5人に共通するのは「娼婦である」ということ。

ウェスタン風だが、話が進むにつれファンタジー要素が濃くなっていく。
更にSF要素が加わって幕が下りる。
好みは分かれると思うが「考えるな、感じるんだ!」がきっと正解。
作中の言葉でいえば本能に従え だ。

心が弱くなった時、もうなんでもいいから大きな存在に包まれてしまいたいと思うことが誰にもあると思う。
そのあたりが、すごく直球に表現されていて「うわっ、正直」と面食らう。

あらゆることが真正面からぶつかってくる作品だ。


巻頭にカラーページがまとめて載っていて嬉しいんだが、作中のカラーページも入れて欲しかったなぁ。
それだけが残念。
本編の名バイプレーヤー、キースとレイジが主役の番外編「灼熱地獄兄弟」のは入ってるのに。


ちなみに、保安官モンローの声が私の頭の中では山ちゃんこと山寺宏一さんの声で再生されている。
七色の声のなか「エヴァ」の加持さんが近いかな。






| 安野モヨコ | 20:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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