ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

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『タイタンの妖女』

とにかく、入っていきづらい本だった。


火星。
その次は水星。
それからまた地球。
それからタイタン。



どうして流浪させられなければならないのか。
さすらい人、マラカイ・コンスタントそのままに、私も火星、水星、地球、そしてタイタンへ。

何処も落ち着く場所ではなく、心はいつも不安定。


火星。
その次は水星。
それからまた地球。
それからタイタン。



ついにタイタンでその理由を知ったとき……。
「ハハ……」と乾いた笑いが込み上げてきた。

あぁ、そう。
そうか。
役目があったんだ。
つながりの小さな一つに、自分が存在した。
ただそれだけのこと。
良かった。
ありがとう。
教えてくれて、ありがとう。


火星。
その次は水星。
それからまた地球。
それからタイタン。



読んでいて楽しい本ではなかった。
わけがわからなかった。
それでも、なぜか読後は温かだった。


火星。
その次は水星。
それからまた地球。
それからタイタン。



お疲れ様、マラカイ・コンスタント。

これまでも、いまも、これからも、変わりなく。





| カート・ヴォネガットJr. | 03:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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