ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

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『トムは真夜中の庭で』

大時計の鐘が真夜中の13時を打つとき、庭園が現れる――。

母の出産の為おじの家に預けられ、退屈な日々を過ごすトム。
遊び相手がいればなぁ、と思う日々。
そんなある夜、目の前に現れた不思議な庭園。
そこで彼はハティという名の少女と出会うのです。

小学生の頃から気になっていた本だったのですが、先延ばしにしていたらいつの間にか大人になっていました。
そしてすぐ、子どもの頃に読まなかったことを後悔!
気になった時に読んでおけば良かった~!
子どもの頃に読んでいたらまた少し違ったろうなぁ。
あぁ、勿体無い!!

まず、あり得ない夜の13時という秘密の時間のわくわく感。
丁寧に描かれた庭園の美しさや、思春期の苛立ち。

トムをハティと出会わせた「遊びたい」という子どもらしい欲求。
それを、「子どもだった私」はどう感じたのだろう。

じわーっとくる読後感。
物語の最後の一文が胸に染みます。
トムがハティと出会ったように、子どもの頃の自分と出会えたような気がしました。


もし、この記事を読んでくださっているあなたが、まだ十代で、この本を「つまらない」と感じても、どうか本棚の隅に、心の隅に置いておいてみてください。
そして、「大人になった」と思える日が来たら、また、ふとした事で思い出したら、どうかもう一度読んでみてください。
素敵な体験をお約束します。






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