ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

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『鉱石アソビ Ishi-Asobi 』

「こんにちは」と、自分から声をかけて入る店が一軒だけある。
散歩の途中で見つけたストーンショップだ。

私は、そこに「原石」を探しに行くようになった。
なぜかアメジストに惹かれることが多い。
店主さんも、私が「原石好き」であることをご存じなので新しい石を紹介して下さる。

「これ、いいでしょ。でっかいけど」
「わー、いいなぁ。でもでっかい!これは置く所ないですよ。漬物石になる!」
「仕入れたのはいいけど困ってます」

そんな会話で笑いあったりする。
そして、私は手の中でころころと遊べる石を買って帰る。

いつも買うわけじゃない。
通い始めのころ、店主さんに「長時間居るのに、見てるだけですみません」とお詫びしたことがある。
でも「大丈夫、大丈夫。何時間でも居てくださいね」と言っていただけて、以来ずっと甘えている。
それに、こんな素敵な言葉を添えて下さった。

「すぐ見つけちゃったら、楽しくないでしょ」

そう。
すぐにフィーリングが合う石が見つかることもあれば、長時間居て見つかることもある。
これは説明しようのない感覚だ。


そんな日常のエッセンスになってくれるのが本書。
様々な角度からのスポットライトの当て方と、美しい写真の数々。
情報量が多いのに簡潔で読みやすい構成。

また、「鉱石」と書いて「イシ」と読ませる素朴な感覚が心地好い。
今まで読んだどの本よりも「イシと遊ぶ」ということを上手に伝えてくれている様に思う。

飾り方、オリジナルな標本づくり、鉱石ラジオ、鉱石絵具、鉱石アート。
クリスタルの中に見える不思議な景色。
ピルケースに鉱石を入れて持ち歩く、なんていうのは目から鱗だった。

ミネラルショーの案内や、上野の科学博物館などなど、鉱石と出会える場所も紹介されている。
なかでも「石と賢治のミュージアム」では自他ともに認める「石ぐるい」の宮沢賢治の世界が堪能できそう。

賢治作品でなくても、物語のなかはある意味、鉱脈といえるかもしれない。

メーテルリンクの『青い鳥』では、チルチルの帽子についたダイヤモンドを回して旅がはじまる。
グリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』では、森に連れられて行ったヘンゼルが目印に置いたのが白く光る石。
また、J.K.ローリングの『ハリー・ポッターと賢者の石』を連想された方も多いかもしれない。

私がつい思いだして笑ってしまうのは、モンゴメリの『赤毛のアン』での“アン・シャーリー紫水晶盗難疑惑事件”だ。
これは是非とも村岡花子訳でお読みいただきたい。

本当にいろんな角度から、どんどん鉱石と遊びたくなってくる本だ。

私にはアメジストと、もうひとつ、好きな鉱石がある。
ソーダ飴みたいな蛍石。
UVライトを当てると青く発光する「天空の城ラピュタ」の飛行石みたいな鉱石だ。
欠けやすく紫外線にも弱いため、普段は金平糖の空き缶に大事にしまってある。

この本で新しい遊び方を知って、次にお店に行くときはまた違った目線で見られるかもしれない。
そう思うと、とても楽しみだ。





【蛇足】
自分の部屋でペリドットをかざして「出でよ、ラムウ!」とかやったことがある。
バカである。
でも、そういう遊び方はどの本にも載っていないと思うので書いておく。


| 貴石・鉱石 | 23:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『ミステリーストーン』

鉱石標本のボタニカルアート。
この装丁画に一目ぼれして購入した。所謂ジャケ買い。

「当たり」だった。
まるで気に入った石を見つけたような気分。

石に魅了された「石ぐるい」の人々の話をはじめ、古今東西の「石」にまつわる様々が一冊にギュッと詰まっている。
宮沢賢治の作品にも、石がよく登場する。
自他共に認める「石ぐるい」のひとりだ。

石化したり、生まれたり、生と死の間に「石」がある、介在している、という考えは世界に広くあるようだ。

旧約聖書では、ソドムとゴモラの街を振り返ったロトの妻は塩の柱、つまり岩塩になった。
ギリシャ神話では、メデューサを直接見たものは石になるとしてペルセウスに退治された。

伝承以外にもイギリスのストーンヘンジ、イースター島のモアイ像、日本の巨石信仰、と枚挙に暇がない。
また、静岡の大興寺には、石から石が生まれる「子生まれ石」なる不思議な岩も祀られている。

それらはちょっと壮大で、その不思議さには近づきがたいけれど、石には悪いものを吸い取る「薬」の様な効力もあるらしい。
「石ぐるい」ならぬ「本ぐるい」の私が、たまたま読んでいた本からは、こんな文章が「発掘」された。


ルビー・ギリスはクリークのメアリー・ジョーのお婆さんがくれた魔法の小石で、ほんとうにいぼが全部とれてしまった。その小石でいぼをこすってから新月のころに、その石を左肩からうしろへ投げるのである。するといぼはみんな、とれてしまうのである。

 L.M.モンンゴメリ(訳/村岡花子) 『赤毛のアン』より



これが想像力豊かな、コーデリア・フィッツジェラルドことアン・シャーリーの作り話ではない、という事も付け加えておこう。
真面目なダイアナ・バリーが腹心の友に話して聞かせた「学校であったこと」のひとつなのだ。

日本でも「吸石」というそっくりな石の話が残っている。
やり方から何から、驚くほどそっくりだ。

そこまで実践的ではないにしろ、天然石を気軽に身に着ける現代の日本人。

「石ぐるい」とまではいかないが、私も「石好き」の一人だ。
子どもの頃に母が買ってくれた「鉱物標本」はずっと私の宝物。
今でもそっと覗いてはわくわくする。どきどきする。

その「わくわく」や「どきどき」が、どうして湧き上がってくるのかは分からないけれど、その気持ちを大切にしたいと思う。


勿論、カットされた宝石も好き。
だって「ダイアモンドは女の親友」とも言うでしょう?
でも、それはまた、別の話。




| 貴石・鉱石 | 23:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『アロマテラピー・レシピ』

幅広く実用的。
まず、どんな体質なのかをセルフチェック。
そして、自分に合うと思われる香りをピックアップしていく。
自分の好きな香りを楽しむのが第一だけれど、こういう道しるべがあると選びやすい。

マッサージの仕方が丁寧に書いてあるのは、アロマの本では珍しいかも。
リフレクソロジーの図は特に嬉しいなぁ。

ブレンディングファクターと相性表もあり。
でも、この辺はもう少し情報が欲しいところ。

参考になったのは、体質の悩みや気分的なことに効くレシピ。

ほぼ日手帳の「Time Table」にそれぞれの精油の効能と注意点、手持ちの精油のブレンドをまとめてみた。
心や体への作用を知って、楽しく香りと付き合っていきたいなぁ。




| アロマ | 19:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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