ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

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『アドヴェント・カレンダー ―24日間の不思議な旅』

たぶん、来る年も来る年も同じ方向に進むことにいいかげんうんざりした時計の針が、突然、逆さに回り始めたのだ。


ヨアキムのアドヴェント・カレンダー(12月1日から24日まで、毎日ひとつずつ小さな扉を開けていくカレンダー)から出てきたのは、オモチャやキャンディーではなく薄い紙に書かれた不思議な物語でした。
デパートから逃げ出した子羊と赤い服のエリーサベトが、生まれてくるイエスを祝福する為に2千年の時を遡る物語が毎日1枚ずつ。

「待って、待って、子羊ちゃん!」

                    
毎年12月になると読みたくなる一冊!
面白くて読む手が止まりません。
そう、まるで 追い風を受けて駆けっこするように、下りのエスカレーターを駆け下りるように。
始めはヨアキムと一緒にドキドキしながら、途中ではエリーサベトと共に天使のエフィリエルに案内されながら、時間旅行を楽しみます。
そして、ラストで全ての真実を目の当たりにする。
こんなに多くの感情を与えてくれるなんて!!
本当に、とびきりのクリスマスプレゼントのような本です。

花を指さすエリーサベトに、天使は言います。

「天の栄光のかけらが地上に迷い込んだのだね。天の国には栄光がいっぱいだ。だから、どんどんあふれて広がるのだ」と。

そんな言葉を宿したこの本も、きっとあふれて広がる天の栄光のかけらなのでしょう。
こんなにも心を揺す振られるのですから。

世界中を、クリスマスを、一層いとおしく美しく感じることが出来ました。
装丁も魅力的です。

いざ、ベツレヘムへ、ベツレヘムへ!




| ヨースタイン・ゴルデル | 20:12 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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