ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

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『ばるぼら』

都会が何千万という人間をのみ込んで消化し……
たれ流した排泄物のような女――それがバルボラ



作家、美倉洋介が新宿駅で拾った娘、バルボラ。
アル中でヴェルレーヌの詩を好む彼女は、美倉にとってツキをもたらすミューズか、それとも破滅へ導く魔女なのか……。

まぁ、読んでいけばどちらかはハッキリするのですが。
しかし、狂気が過ぎていて凡人の私は追いつけませんわ。
まさに、ナントカと天才は紙一重ってヤツよね……。




| 手塚治虫 | 12:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『奇子(あやこ)』

教科書には絶対に載らない戦後史。
史実を織り交ぜながら手塚治虫が描く、日本の闇……。
その一番暗い所に奇子が居る。

物語の途中から奇子は「光」を見るが、その瞳が闇のまま昏いのが印象的だ。
狂ってしまった「奇子の世界」そのままに…。

あの戦争はなんだったのか。
敗戦後の日本はどう変わっていったのか。
それは好転なのか。
好転だとしたら、それに払われた犠牲は何なのか。

皆、それぞれの「戦後」を生きている。

多くの苦しみと共に戦後はまだまだ終わらない。
戦争を知らない世代が、その苦しみ悲しみ痛みを継いでいかねばならないと強く思う。
命を繋いでいくのと同じように。



| 手塚治虫 | 20:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『華麗なるロック・ホーム』

手塚治虫の漫画は、スター・システムといって、キャラクターが様々な役を演じることで有名。
手塚氏が映画や宝塚ファンだったことからこのアイデアが生まれたとか。
(因みにギャラ表もある)

この本は、様々な役を演じてきたロックの短編集。
ちなみに、ベビーフェイスを演じるときはシャーロック・ホームズをもじった「ロック・ホーム」を。
対してヒールを演じるときははシェイクスピアのマクベスからとった「間久部緑郎(まくべろくろう)」を名乗ることが多い。
私は、善玉・悪玉関係なく「間久部緑郎」名義が好き♪

この短編集のなかで、「手塚っぽい!」と思ったのは「鉄腕アトム/白い惑星の巻」。
心に残ったのは「原人イシの物語」。
そして、「ブラック・ジャック/刻印」の間久部は文句無しの存在感だ。

蛇足になるが、ブラック・ジャックはキャラが立ち過ぎているせいか、ほとんど「ブラック・ジャック」以外の役ではお目にかからない。
名前が無くてもやっぱり医者だったり…。
『火の鳥・望郷編』で暴走族のリーダーを演じているのを見たときは激しく違和感があったなぁ。




| 手塚治虫 | 18:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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